洋服を売る上では、まだまだリアル店舗が大事という話

 吹き荒れる14A/W展示会の嵐。オーダーの〆切に背中を追われる日々の中での背徳感満載のブログをしたためております。舟橋です。

  ここ数週間、確固たる「ブランド」を有する新しい洋服をたくさん見るにつけ、僕たち小売りの、中でもリアル店舗の役割について色々と思うところがあったので、それを書きます。

 

ブランドの価値を守るものとは

  ブランドの価値を守る上で一番大切なのは何かという文脈で一番腹落ちした文言がありまして、

ブランディングを、ラグジュアリーをおさえる基本は流通なんです。価格は流通で統制をしないといけない。もうひとつはイメージの統制です。価格とイメージのコントロールというのが、ラグジュアリーにとっては一番大事な部分です。 引用:編集者・斎藤和弘 / ラグジュアリーの条件。ブランドはどこに成立するのか? 

  という一節。その視点でいくと、モノのクオリティと価格以上に、お客様の手に届くまでのプロセスにどこまで神経が行き届いているかがブランドの価値を決めると。

  Supremeはストリートでありながらラグジュアリーな稀有な存在ですが、徹底した玉数のコントロールと手に入る場所のレギュレーションがラグジュアリーブランドのそれだし、ハイファッションのリテール部門の重鎮を次々にヘッドハントするAppleの姿勢を見ても、流通がブランドの価値を決めるのは間違いはないらしい。

 

クライマックスが段ボール

 ここでタイトルの話。価格をコントロールして、イメージをコントロールして、という点において、リアル店舗はECのそれより現状では分があると思うのです。高品質で、価格も高くて、イメージの良い洋服が、1本のネジと貴賤なくピンポーンっと段ボールに入って届くというクライマックスを避けられないという一例をとってみても、ブランドにとっては歯痒いのではないのかな?と。帰るまでが遠足とはよく言ったもので、洋服を店舗で買ってウキウキして家路につくというのも大事な流通のプロセスですよね。

  ブランド価値を持つ洋服にとっては、実際に試着できるかどうかという問題が解決しつつあるECにおいて残る問題はここら辺な気がしています。ブランド価値を守り切れるかどうか。そこに今はリアル店舗に分がある。ここまで書いておいて難ですが、EC大賛成派なので批評ばかりでなくどうにかしたいと悶々としております。

 

海外、特にアジアでブランドを売ること

 ちょっと話は飛びますが、アジアで洋服を売るという際の一番のハードルも流通がコントロールできないが故のブランド価値の毀損だと思ってます。市場はあるんです。ただ、リアル店舗においても価格はバラバラだし、スタッフも世界一の日本の販売員と比べてしまえばうーん…となる。日本をわざわざ出てまでブランド価値をさげるようなところに洋服を置きたくないのは当然ですよね。

  それを解決するには、もう、自前で持っていくしかないわけですよ。流通を他人任せにしないで、全部自分達でやる。そうすればブランドの価値を守れます。単純だけど、難しいからなかなかできないのですが。。。アジアで成功している日本のブランドの共通点は、小売りの部分を1から10まで自分達でやっていることなような気がします。…頑張ろう。

 

 さて、フイナムという煌びやかな世界で自分は一体何を書いているのか途中で分からなくなりかけましたが、書いてしまったので気にせず投稿します。こんなブログで果たしていいのでしょうか。次回、キラキラしたブログになっていたら、お察しください。

 

【本日のお仕事の話】

 

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 なんと、全部、明日からです。是非。

 

それでは、また。