ファッションエリアは縦に拡がる話

 世間はGW後半。東京の主要な街はどこも人でごった返しですね。GWは人の流れが良く分かるので市場調査と称した買い物に出るわけですが、首都圏におけるファッションエリアの覇権争い?みたいなものは個人的にも興味が尽きない面白さがあります。

 

購買力で見れば地方都市がたくさんある東京

 お店をどこに出すのかというのは、小売りが常に持つ悩ましい問題。人が集まる場所にお店を出すことが基本で、人里離れた地図にも乗っていないラーメン屋が儲かるのは例外でしょう。その上で、前回のブログで触れたブランド価値との整合性も加味しなければなりませんが…

 ファッションにおいて日本の中だけの話になると、地図を広げて、さてどこにお店を出そうかとなった場合に、地方中枢都市並みのパワーを持ったエリアが首都圏にはウヨウヨしていることに愕然とするわけです。もう、どうしようもない事実。

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 出典:http://sekaikeizai.blogspot.jp/2013/01/50.html

 一つの例として(ソースが若干怪しいですが…)少し前に話題になった「世界の年間駅乗降者客数TOP50」。僕も含めて、買い物の利便性をどんどん追求していった結果、ファッションエリアは限りなく駅との境目を無くしていっています。そう単純な話ではないですが、このランキングに入ってない場所よりは新宿にたくさん出店した方がいいではと思ってしまう。。

 

再開発ラッシュで商圏は平面から立体に

 ただでさえ首都圏に集まっている商圏としてのパワーが、最近の再開発で決定的になろうとしている気がします。直近の梅田地区の再開発で関西エリアのパワーバランスはすっかり変わってしまったように思うし、これから始まる渋谷エリアの駅前再開発は、いよいよ都市としての最終形になるのではないかと。

 都市開発については門外漢なのでよくわかりませんが、最近の再開発はとにかく「駅に近く、縦に長く」。ただでさえ土地が無い日本なので、もう容積率という言葉を忘れるレベルで駅前にドデカいビルを建てちゃう。そうすると、周辺に散らばっていたお店がブラックホールのごとく、新しいビルに吸い込まれるように移転するのです。どっちがいいという話でなく、現実として。

 そうして、首都圏駅前ビルに商業施設が集まった結果、地方都市3つ分くらいの市場規模を一つのビルが持ってしまうなんてことが今後たくさん出てくる。そうなれば、出店を考える際も、同じビルの中に都市がたくさんあるのだから、低層階と高層階に2店舗出店するなんて方が合理的かもしれない。ファッションエリアが平面でなく、立体的に拡がっていくイメージです。まあ、その流れを一切無視して、敢えて路面店を出すのも面白いのですが。

 

高層階から生まれるカルチャー 

 ここからは完全SFの話ですが、ストリートから生まれるファッションカルチャーがあるように、未来では高層階から生まれるファッションカルチャーもあるのかな、と。現状では低層階が集客力もあって、家賃も高いわけですが、高層階のファッションビルが増え続けた結果、賃貸住宅のように低層階と高層階の地位が逆転するかもしれません。なんといっても、人は高いところが好きですから。高層階で買い物をすることが、一つのステータスになるなんて俗っぽいのも出てきそう。その裏で、地下都市から生まれる、その名も「アンダーグラウンド」なカルチャーもあるかも。…AKIRAでも読み直そう。

 東京に住む一人の小市民として、2020年の東京オリンピックに向けた開発ラッシュとそれに伴う街の変遷が楽しみです。弊社も何かしらで関われるように頑張ります。

 

【本日のお仕事の話】

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 それでは、また。